Googleファミリーリンクの使い方と注意点|親子で安心スマホ管理

スマホ活用術

子どもにスマホを持たせる時、「どこまで管理すべき?」「見守りアプリって必要なの?」と悩む方も多いはず。

そんな時に活用したいのがGoogleの「ファミリーリンク」。Androidスマホやタブレットを使っている家庭なら無料で使えて、設定も比較的簡単です。

今回は、元スマホショップ店員の私が実際に使ってみた感想を交えながら、ファミリーリンクの基本機能・メリット・注意点をわかりやすくまとめます。

ファミリーリンクって何ができるの?

ファミリーリンクは、保護者が子どものスマホ利用を見守るためのGoogle公式アプリです。

主に以下のようなことができます:

利用できるアプリの制限・許可(インストール時に承認が必要)

スマホの使用時間を制限(1日◯時間など)

就寝時間の設定(夜◯時〜朝◯時までロック)

位置情報の確認(端末の現在地がわかる)

利用履歴の確認(どのアプリを何分使ったか)

つまり、「どこにいるのか?」「スマホを何にどれくらい使っているのか?」を保護者がリアルタイムで把握できるというのが最大のポイントです。

ファミリーリンクの導入手順

ファミリーリンクの使い始めは次の手順でOKです。

【親のスマホで】

1. Google Playから「ファミリーリンク」アプリをインストール

2. アプリを開き、「子ども用Googleアカウントを追加」もしくは既存アカウントを紐づけ

3. スマホを渡す子どもの端末にアプリをインストールし、ペアリングコードでリンク

【子どものスマホで】

4. 指示に従い、親の端末とペアリング

5. 保護者側で利用制限・アプリ制御などを設定開始

💡10〜15分で初期設定が完了します。

【シーン別】こんな時に便利!

◆ 学校や塾の帰り道が不安な時

子どもが塾帰りや習い事で夜道を歩く時、ファミリーリンクで位置情報を確認すれば安心。

万が一スマホをなくした時も遠隔で端末の場所がわかるのは大きな安心感です。

◆ ゲームやSNSの使いすぎを防ぎたい時

アプリごとに「1日◯分まで」「このアプリは使えない」など、細かい制限が可能です。

「夜9時にスマホをロック」などの設定もできるため、夜更かし対策にもなります。

◆ アプリの勝手な課金を防ぎたい時

Google Playストアでアプリを入れる時は、保護者の承認が必須になります。

これにより、勝手にゲーム課金したり、有害なアプリを入れるリスクを回避できます。

実際に使ってみた感想

設定自体は難しくありません。親のスマホにファミリーリンクアプリを入れ、子どものGoogleアカウントを登録して紐づけるだけ。

ただし、使い始めた直後は通知が多くてびっくりするかもしれません。

「◯◯というアプリを入れたい」「使用時間が残り少なくなりました」など、親のスマホに細かく通知が届きます。

とはいえ、通知が煩わしい場合は通知の種類を調整したり、「このアプリは次回から自動で許可する」などの設定も可能です。

 

iPhoneユーザーなら「スクリーンタイム」が近い機能ですが、ファミリーリンクはAndroid専用です。

視覚的に設定しやすく、Googleアカウントと連携して動作するため、YouTubeやChrome、Google検索の制限も効くのが特徴です。

無料で使えるわりに細かい制御ができるので、Android端末を使っている家庭には特におすすめです。

また、子どものスマホ依存対策としても優秀です。

ファミリーリンクの強みは、単なる“監視”ではなく、子ども自身にスマホ利用の意識を持たせられる点です。

例えば…

• 「使いすぎたから今日はもう終わり」

• 「寝る時間だからスマホをやめる」

という行動を親が指示せずとも、システムが自動で促してくれるので、親子ゲンカの原因を減らせるのも実際に使って感じたメリットです。

使いすぎないためのコツと注意点

ファミリーリンクは便利ですが、注意すべき点もあります。

• 子どもがある程度大きくなると、「監視されている」と感じてしまうことも

• 学校用アプリや連絡アプリが時間外に使えないと困ることも

• ファミリーリンク対応外のアプリや設定項目には一部制限がかけられない場合も

そのため、「なぜファミリーリンクを使うのか」を子どもと話し合いながら、ルールを一緒に決めることが大切です。

例えば…

• スマホは1日2時間まで

• 夜9時以降は自動で使えなくなる

• 勉強アプリや連絡用アプリは常時許可にしておく

といった“親のルール”ではなく“家族のルール”にすることで、子どもも納得しやすくなります。

「見守り」と「信頼」のバランスが大事

ファミリーリンクは、子どもを守りつつスマホを上手に使わせるための強力なツールです。

ですが、あくまでも“補助ツール”であり、全てを管理しすぎると逆効果になることもあります。

⚠️注意:ファミリーリンクは13歳(日本の場合)を過ぎると、本人が保護者の管理からの解除を選べるようになります。

中学生以降のお子さんには、利用前に話し合っておくのがおすすめです。

大切なのは、親子で話し合い、スマホとの向き合い方を一緒に決めること

その上で、ファミリーリンクの機能を活用すれば、子どもも親も安心してスマホを使える環境が整います。

「見守るけど、信頼する」

このバランスを大切にしたいですね。

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