スマホは生活の中心。iPhoneが突然使えなくなると、連絡も支払いもログインも何もかもが止まってしまいます。
「壊れた!どうしよう…」と慌てないために、元スマホショップ店員の私が、実際のトラブル対応経験をもとに、iPhoneが突然壊れたときにも慌てないための準備を紹介します。
日頃からできる簡単な準備をまとめました。
ショップに行かなくても、自宅で数分でできる対策ばかりです。ぜひ今すぐチェック&実践を!
定期的なiCloudバックアップを!
なぜバックアップが必要なのでしょうか。
その理由はiPhoneが水没・故障・紛失しても、バックアップさえあればデータを元通りに復元できるからです。
●iCloudストレージ容量と料金(税込)
以下はiCloudの料金プラン一覧です。
家族で写真共有をしている場合や動画を多く撮る方は、200GB以上を選ぶのが安心です。
容量  | 月額料金  | 特徴  | 
5GB  | 無料  | 写真やLINEのバックアップには足りないことが多い  | 
50GB  | 130円  | 個人ユーザーにおすすめ  | 
200GB  | 400円  | 家族共有もできる/写真・動画が多い人向け  | 
2TB  | 1300円  | ファミリープラン推奨/複数端末利用向け  | 
【ファミリー共有】
200GBまたは2TBのプランは、最大5人の家族と容量を分け合えます。
操作方法:iCloudバックアップの設定
1. 「設定」アプリを開く
2. 一番上の自分の名前をタップ
3. 「iCloud」→「iCloudバックアップ」へ
4. 「iCloudバックアップ」をONにする
5. 「今すぐバックアップを作成」をタップ

ストレージの容量が足りないときは?
1. 「設定」→「名前」→「iCloud」へ進む
2. 「ストレージを管理」→「ストレージプランを変更」
3. 容量を選んでアップグレード(Apple IDで決済)
注意:バックアップ時は、
- Wi-Fi接続中
 - 充電中
 - 空き容量がある
 
この3条件を満たしていないと保存されません!

パスワード管理は「1ヶ所にまとめて」
スマホが壊れると、SNSや銀行などのアプリにログインできなくなる可能性があります。
特に2段階認証を設定している場合、スマホが使えないとコードが受け取れずログイン不能に。
【おすすめの対策方法】
- 紙のノートに【ID・パスワード・登録メール】を手書きで保存(オフラインでも確認できるため、災害時にも安心)
 - 「iPhoneのメモ」に記録し、Face IDでロック(他人に見られにくく安全)
 - パスワード管理アプリ(例:1Password、Bitwarden)を使う
 
注意:メモ帳アプリや紙に書く場合は、誰にも見られない保管場所を選びましょう。
✅パスワード管理の詳細はこちら↓

サブ端末or家族のスマホを使おう
メインのスマホが突然壊れたり紛失したりしたとき、すぐに代替手段があると安心です。
事前にサブ端末や家族のスマホを活用できるようにしておきましょう。
【いざという時に備えて】
- 使わなくなった古いiPhoneをサブ端末として保管しておく
 - 家族やパートナーのスマホに、LINEなど主要アプリのログイン情報を共有しておく
 
一時的にでもログインできれば、連絡手段が途切れることを防げます。
特にLINEは緊急時の連絡にも使われるため、代替端末での対応手段を考えておくと安心です。

引き継ぎ設定は済ませておこう
スマホを機種変更したり、万が一の故障・紛失に備えたりするためにも、アプリの引き継ぎ準備はとても重要です。
特に多くの人が使っているLINEやコード決済アプリは、再ログインに必要な情報を事前に把握しておくことがポイントです。
【代表的なアプリと必要な情報】
- PayPay/楽天ペイなどのコード決済系:ログインに必要なID・パスワードを確認
 - Instagram/X(旧Twitter)/Googleアカウントなど:登録メールアドレスとパスワードを把握
 - LINE:電話番号とパスワードの両方が必要。どちらかが不明だと引き継げません。
 
また、パスワードの入力時に大文字・小文字の区別を間違えるとログインできないこともあるので、正確にメモしておきましょう。
引き継ぎがうまくいかないと、チャット履歴やポイント残高などが消えてしまう可能性もあるため、スマホを変える前に必ず確認を!
Apple ID情報を忘れない
iPhoneのトラブル時に最も重要なのが、Apple IDとそのパスワードです。
これは「iPhoneの鍵」ともいえる存在で、復旧・初期化・機種変更の際には絶対に必要になります。
もし忘れてしまうと、たとえ自分の端末であってもログインできず、使えなくなる可能性も…。
【事前にやっておくべきこと】
- Apple ID(=登録したメールアドレス)をメモしておく
 - パスワードは紙やパスワード管理アプリなどで安全に保管
 - 認証コードが届く予備のメールアドレスや電話番号が有効かどうかも確認
 
「いつか確認しよう」ではなく、今のうちにチェックしておくことが安心につながります。

SIMカードの扱い方も知っておこう
スマホが急に使えなくなったとき、SIMカードを他の端末に差し替えれば、通話やSMSを引き続き利用できます。
LINEの認証やパスワードリセットなどにもSMSは重要なので、通信手段を確保する意味でも大切です。
【ポイント】
- SIMカードは、専用ピンや細いクリップで取り出せます(端末側面に小さな穴があります)
 - 古いiPhoneや家族の端末など、差し替え先が1つあると安心
 - eSIMユーザーは再発行が必要な場合があるので、事前にキャリアのサポート連絡先をメモしておくのがおすすめ
 
※eSIMを使っている方は、トラブル時の復旧に少し時間がかかるケースもあるため、早めの準備が肝心です!
この6つでいざという時も冷静に
対策  | メリット  | 
iCloudバックアップ  | 写真・設定・アプリを丸ごと復元できる  | 
パスワード管理  | すぐログインして再開できる  | 
サブ端末の用意  | 緊急連絡・LINEも継続できる  | 
アプリの引き継ぎ設定  | 大事な履歴や支払い情報を守れる  | 
Apple ID確認  | iPhoneを買い替えても使い続けられる  | 
SIMカード管理  | 電話・SMSが止まらない  | 
何かあってからでは遅い!
でも、この記事にあることをやっておけば、ほとんどのトラブルに冷静に対応できます。
「数分の準備」が、未来の自分を大きく助けてくれます。
実際に私も控えをきちんと作っていたからこそデータ移行がスムーズに出来たり、壊れたとしてもデータの不安などが一切ありません。
ぜひこの週末にでも、
まずは「iCloudバックアップ」だけでも、今日設定しておくことをおすすめします。
 
